弟が同じ小学校に入学して、つらいこともありました。
全校集会の中、走り回る弟の姿と、
私に向けられる視線。
幼い私は、どちらもどう受け止めていいか分からなかった。
直接、何か言われることは少なかったけれど、
視線を向けられると、否定された気持ちになっていました。
小学校の高学年頃、
「心がきついなぁ。」
と思ったことがあり、
当時、恐らく行政関係で配布されたチラシに
子ども用の相談窓口が書いてありました。
勇気を出して電話をしてみたところ、
男性の相談員の方が出てくださいました。
とても緊張しましたが、誰かに聞いてほしい気持ちが強かった私は、
弟のこと、自分のことを話してみました。
返ってきた言葉は、
「あなたは良い子だから、大丈夫。これからもがんばって」という言葉でした。
ショックでした。
相談員の方に悪意はなかったでしょう。私を温かく励ますつもりだったに違いありません。
ですが、当時の私は、勇気を出して話した弱音に蓋をされた気がしました。
本当は、
「あなたはよくがんばっている。つらくて電話してくれたんだね、ありがとう。時々そうやって、きつくなってもいいんだよ。もし、またきつくなったら、いつでも電話していいからね。」
そんな私のありのままの心を受け止めてくれることを期待していました。
だから、期待通りならず悲しかった。
相談員の方を否定したいわけではないです。きっと誠実に対応されただけなので。
でも、この経験から、わたしは、
「誰かに相談しても何も変わらないんだ。」
と思ってしまいました。
事実、私がきょうだいであることは変わらない。
でも、もし、私が誰かに相談されたら、いつもその人が何を本当は悩んでるのか、
心から聴こう!そして、そっと寄り添う。
そう決めた出来事にもなりました。
傷ついたことは事実ですが、過去はかえられない。
だから、誰かに癒してもらうのを待つより、
自分自身が、自分の心を癒したいと思います。
後ろを振り向きながらも、前を見て歩きたいです。
すいぽて